海・湖・川・水田の表面から水が蒸発して水蒸気となり空気中に含まれ、やがて雲になることを私たちは小学校の理科で学びました。家の中でも同様に、台所・トイレ・浴槽や金魚鉢の水はもちろん、人やペットの体からも水が蒸発し、空気中に含まれてゆきます。
それでは空気中にいくらでも水蒸気が入ってゆけるかというとそうではなく、限度があります。
この限度の量を飽和水蒸気量(空気1m3中に含むことができる最大の水蒸気量)と言い、湿度を算出する基準となります。
飽和水蒸気量は気温によって変化します。気温が高いと大きくなり、低いと小さくなります。
湿度の一日の変化はちょうど気温の変化と逆になります。これは、空気中の水蒸気の量は一日中あまり変化がないのに、気温が変化すると飽和水蒸気量が変化するからです。
【湿度の考え方】
① ②
① 10℃のときの飽和水蒸気量(バスの大きさ)でほぼ満員に近い水蒸気量(乗客数)が含まれています。(湿度が100%に近い)
② 20℃になると、飽和水蒸気量が大きくなる(バスが大きくなる)ので、同じ水蒸気量(乗客数)でもゆったりします。(湿度が下がる。)
北側の押入や、壁の中、土台部分はいつもジメジメしカビが発生したりします。これは気づかないうちに結露が生じているからです。このような場所はいつも気温が低く(飽和水蒸気量が小さい)、空気中の水蒸気量が他所と同じでも結露しやすくなります。
「エアサイクルの家」では、南側で暖まった空気を北側を含めた家全体に動かすことで、内壁・土台に結露しにくくなっているのです。
湿度が下がると、飽和水蒸気量(バスの大きさ)が小さくなり、同じ水蒸気量(乗客数)でも、溢れてしまいます。この分が結露水です。

日常生活の中では室内に種々の水蒸気の発生源があります。4人家族(夫婦+子供2人)の一日の平均的な水蒸気の発生量は推定で約11kg弱です。これは実に一升ビンで6本分の水の量にあたります。さらにストーブ、加湿器などの使用を加味すると、一日で17kg(一升ビン9.5本分)にもなります。
これらはすべて結露の原因になりますが、生活の工夫で少しでも少なくする事ができます。室内の換気、鉢植・金魚鉢等の数と置く場所の工夫、やむを得ず室内に洗濯物を干す場合の場所と換気、最小限度のストーブの使用などは私たちにもできる結露防止のための知恵です。