ハタキでホコリを払って、裏からノリバケかハンドスプレーで桟全体にたっぷりと水を含ませます。2〜3分おいてから、下の方からゆっくりと、はがしていきます。はがしにくい時は、お湯に台所用洗剤を入れたものを使うとよくはがれます。また、障子紙をはがす専用の『はがし剤』を使うのも効果的です。
※障子全体を水にひたしらりすると、桟が狂ってしまうので気をつけましょう。
障子の桟をきれいに拭きあげて、かげ干しします。ノリ残りのあるところは、割り箸でこすると桟に傷がつきません。
※桟が濡れているところに障子紙を張るとシミができるので、注意して下さい。
ノリがたれてもよいように、下に新聞紙などを敷いて障子を寝かせます。ノリを付ける前に、障子紙を50cmぐらい広げ、障子の一方のフチに合わせて、曲がってないのを確認っしてから、セロテープで3〜4箇所とめておきます。
仮とめした障子紙は、シワにならないように、そっと巻き戻し、障子の外へ置きます。
接着面を下にして障子の上に広げ、ドライの中温にセットしたアイロンで四角を仮どめします。次に、中央から周囲に向かって桟と、枠の接着させる部分にアイロンを軽く押さえるようにあてていきます。余分な紙を切る際、枠に紙が接着していたら、アイロンを再度当てればはがれます。アイロン張りの障子をはがす場合も、アイロンを当てて熱いうちにはがして下さい。
障子用のノリに少しずつ水を入れて溶き、桟にノリバケでノリをつけていきます。ノリづけするとき、つけ忘れがないように、乾いたところがないように十分注意して下さい。
また容器入りの障子ノリも便利です。キャップにガイドがついていて、押し出すでけで、桟の中央に線状にノリづけが出来ます。ノリバケを使い慣れていない方には便利ですし、のりつけ忘れがありません。
障子紙を一気に転がして張り、桟の部分を手で軽く押さえます。
周囲は定規を当てながら、余分の紙を切ります。ほんの少し段になっている『紙じゃくり』があれば、それに合わせて、ないときは6mmぐらい残して切ります。
内側に段差のある溝がついていて、カットしたい位置で固定することができるため、位置がずれず、きれいに障子紙を切ることができるカッターガイドという便利な道具もあります。これは、紙を破いたり、枠にキズつけないように刃が円形になっているカッターとセットで販売されています。
大きな穴の補修は、桟の一マス全部カッターナイフなどできれいに切りとり、その部分に新しい障子紙を張ってしまいます。色や透ける柄のついた張替え専用の小さなサイズの障子もあります。
小さな穴は、花模様などの形をした和紙のシールを貼って直すことができます。穴部分だけでなく、周りにもデザイン貼りするとオシャレに仕上がります。両側から同じシールをピッタリ合わせて貼っておくと、どちらの面から見ても穴が隠れます。
●1箇所しか折れていない場合は、折れた桟をもとの形に戻す前に、傷口にゼリー状瞬間接着剤で補修します。
●複雑な場合は、折れた箇所を斜めに切り、桟のサイズに合った模型材を、やはり斜めに切って、ゼリー状瞬間接着剤で補修します。
継ぎ目が目立つようでしたら、折れた部分の十文字になるところ(両側)から切り取り同じようなサイズに切った模型材を接着してください。
すべりの悪い敷居をそのままにしておくと、建具まで傷めてしまいます。市販されています敷居用テープ(敷居スベリ)のテープを貼ったり、専用のロウを塗ると効果がでます。また障子、襖jの下側に貼るだけですべりがよくなるタイプもあります。
※当社では、建物見守りメンテナンスを定期契約でおこなっております