◆ 排水管をつまらせないために
排水口がつまってしまったときは、水の力でゴミを押し出し流す吸引カップやポンプ式のもの、スプリングのようなワイヤーを排水口に差し込み、直接つまりの原因を取り除くものなどの解決法がありますが、日ごろ排水管をつまらせないことが大切です。
■ 定期的にパイプ洗浄剤を流す
● つまりの原因になるものは流さない
台所では、米粒や茶殻など、固形物を流さないようにするのはもちろんですが、てんぷら油などの古い油を流すのもやめて、油処理剤を使いましょう。牛乳パップに入れた新聞紙に古い油を締め込ませて可燃物として捨てる方法もあります。
● 毛髪対策
浴室では、毛髪がつまりの原因となるので、できるだけ髪の毛を流さないようにして下さい。置くだけ、貼るだけで排水口で髪の毛をキャッチするグッズが様々あるので活用してみましょう。また、洗髪やすすぎのお湯を洗面器に受け、それを台所用三角ゴミ受けに流し込むようにする方法もあります。
◆ 水の圧力でゴミを押し出す
■ 吸引カップの場合
器具を排水口にあて、水圧によって、つまりの原因であるゴミを押し流す方法の代表的なものが吸引カップです。
使い方は、まず、つまっている流し台に水をはります。吸引カップは内部の空気を追い出すようにして排水口にピッタリとあて、グッと押し、引っ張るときに力を入れると、ゴミの位置がズレて、流れるようになります。※何度か繰り返して下さい。
この時、台所の流し台など、ジャバラホースを使っているときは、排水管に差し込んであるだけのものがあります。この場合は、ゴミが流れ出たときにホースが外れて流し台の下が水浸しなることがあるので注意して下さい。また、洗面台の場合は、オーバーフロー用の排水口に雑巾などを詰めておかないと、水が逆流して、思わぬ汚水をかぶることにもなります。
■ ポンプ式パイプクリナー
水をためた状態にしてゴムカップを排水口にピッタリ当てます。ハンドルをグッと押すと水圧がかかり、力を入れてハンドルを引っ張ると、水が引き上げられ、それによってゴミの位置がズレて、流れるようになります。
汚水が逆流する恐れがあるので、作業の前にオーバーフロー用の排水口には、雑巾などを詰めておきましょう。
◆ ワイヤーで、ゴミを取り除く
排水口から、スプリングのようなワイヤーを差し込み、つまっているゴミを日引っ掛け取り除きます。ワイヤーの長さやハンドルの型により、様々なタイプがあります。
一般的なワイヤー式パイプクリナー
クランクハンドルにワイヤーを通して使います。
ワイヤー収納式パイプクリナー
ワイヤーが本体の中に巻き込まれているため、ハンドルをまわす時に使いやすく、収納もコンパクトに出来ます。また、先端が曲がっているところも入りやすいドロップヘッドになっているのが特徴です。
◆ はずして、ゴミを取り除く
洗面台のつまりの原因のほとんどは、U時のトラップ部分にゴミが溜まっている場合です。排水パイプの継ぎ目のナットを外して掃除をすれば直ります。外すときは、水がこぼれるので、バケツやタライなどを下に置き、ウォーターポンププライヤーなどでナットを緩めて外します。プライヤーの口にギザギザがあるときは、傷をつけない為に布を当てて作業をして下さい。
なお継ぎ目に入っているパッキングは、必ず新しいものに交換してください。
★ 排水口からの悪臭対策 ★
排水口には、下水管からの悪臭を防ぐため一部分に水を溜めたトラップが付いています。悪臭だけではなく、ゴキブリやネズミなどの侵入を防ぐ役割もあいています。
● トラップの種類 ●
S型トラップ
洗面台に使われています。配管がP字に曲がっているPトラップも同じです。
椀型トラップ(浴室)
椀型トラップ(台所)
※当社では、建物見守りメンテナンスを定期契約でおこなっております