大手住宅メーカーの見積り方法は、とても簡単です。設計図面集から希望の図面を選び、あらかじめ決められている各部の仕上げパターンのなかから、希望の部材を探し、それが決まったら見積りに入ります。提出する見積書は三○坪の住宅でも、一○○坪の住宅でも「一式○○○万円」という一枚の用紙でしかありません。このような場合には内訳明細書も要求しておいた方が良いでしょう。
中小工務店の見積りは、部材原価を一つ一つを拾い、単価を入れて集計し、集計した原価に工務店経費を足して見積りをします。工務店の仕入れ努力によって部材購入原価が違ってきます。
しかし中にはドンブリ勘定をしている工務店もあります。大雑把な一式ばかりの見積書を出してくるのは、図面を見ずに坪単価やこれまでの経験で見積りしたか、図面を読む力がないからです。見積もりがちゃんと出来ない業者はトラブルがつきものです。見積もりの出方で、業者の信頼度をチェックしましょう。