冬の日中、日向ぼっこをしていて、このぬくもりを残しておけたらなと思ったことがありませんか。この願いをかなえたのが、パッシブソーラー住宅です。
ソーラーシステムは、オイルショックをきっかけに注目されるようになりました。近年、地球環境危機が問題となったことで、環境を汚染せず、石油エネルギーを浪費しないクリーンなエネルギーとして再び注目されています。
太陽熱の利用には多くの人が取り組み、太陽熱の集熱器を利用してお湯を沸かしたり、住宅の暖房に利用されるようになりました。
コレクターなどの機械を使用して積極的に太陽熱を集める方式をアクティブソーラーシステムといい、機械を用いずに設計手法によって太陽熱を利用する方式をパッシブソーラーシステムといいます。
パッシブソーラー住宅は、日中は、直接、太陽熱を暖房に役立て、かつ蓄熱によって、太陽が沈んでからもその余熱を利用します。パッシブソーラー住宅のひとつ、エアサイクル住宅は、日中は太陽熱で日射面の空気循環層の空気を暖め、北側へと循環させて、建物全体を暖めながら蓄熱します。太陽が沈んだあとは、蓄熱した熱を放熱することで役立たせています。