エアサイクル工法は、在来工法(軸組工法)の木造住宅をベースに、専用部材を付加することで「エアサイクルシステム」を形成させています。一般住宅は、壁外装材裏面に通気層を設け、下端より通気を流入させて上端より排出する「外壁通気工法」を採用しているものが多く、小屋裏、壁、床下の空間がそれぞれ単独で常に解放された状態にあります。
これに対して「エアサイクルシステム」は、床下・壁・小屋裏の空間を連通させた構造にするとともに、床下や小屋裏の換気口を四季に応じて開閉させることで、あたかも人間の"衣替え"のように、季節に応じて家全体の温度を調整しているのです。