エアサイクルも含めたパッシブソーラーハウスは、近年特に注目を集めていますが、実はその考え方はアメリカや北欧でグリーンハウス、エンベローブハウスなどとして古くから用いられている伝統あるシステムなのです。
わが国では、昭和7年、早稲田大学の十代田(そしろだ)三郎氏が建築学会論文において「中空通気壁構造」実験住宅の報告書をまとめ、建築雑誌に発表しているのが最初であると言われています。これを工業化に近づけ、専用部材を開発し、システム化したのがエアサイクルシステムです。
「フクビエアサイクルの家」は、昭和56年に部材を開発し、同58年に在来工法との実大比較実験を行い、翌年に本部となるエアサイクルホームシステム(株)を設立しています。